これまでに顧問・経営アドバイスを行ったモデルケースをご紹介いたします。
卸・小売業
- 【売上】
- 3,500万円
- 【従業員】
- 2人
- 【ストーリー】
- 当初、メーカー製造の商品のみ販売していた。利益が薄いため、メーカー製造の商品の売れ行きが落ちた場合にはすぐに赤字に転落。
そこで、ニーズに合った商品を常に情報を含め模索し売上増に漕ぎつけた。
結果、薄利ではあるが、数量を裁くことにより利益を確保し、売れ行きが下がってきたものについては販売を終了していた。
その後、利益UPのため、利益率が大きい商品化にも着手している。
- 【気付きますか?】
- どのケースにおいても常に在庫リスクを負っている。
メーカー製造と自社製造では、どちらの方のリスクが大きいでしょうか?
目の前のことだけを考えれば、少量のみ仕入可能なメーカー製造がリスクは少なく、自社製造が大きいはずです。
しかし、メーカー製造の商品は、競合企業も多く存在し独占的に大量に販売することは困難となり、将来性が持てるとは言えないでしょう。メーカー商品の取扱いに片寄りすぎることによりメーカーの条件変更などによるリスクは増大します。
- 【リスクの把握】
- 製造メーカーのみに頼れば、メーカーの経営状況が悪くなれば、メーカーは利益が大きくなるほうに舵取りをします。
また、メーカーの在庫が増大すれば、購入依頼が来て体力が必要となります。
そして一番は、在庫は資産ですが売れる前の在庫は価値のある資産ではありません。価値があるのは市場流通性(市場にて相場)があるものだけです。
- 【対応】
- ・仕入れに対する最大利益の把握の資料
・半年後の販売商品の計画表の作成
・利益に対する配分方法の資料
・仕入れ(自社製造)に対する資金配分資料
- 【結果】
- 仕入れに対する利益等の把握により経営環境が明確化。これにより、自社製造の商品計画に着手できた。
また、利益の配分等による資料により、利益率の高い商品もないと将来像が見えないと、新たな商品計画も進めることができ、様々な商品構成により販売の総合力を作れた。
- 【会計・税務】
- 売れない在庫は資産に計上。そして売れた分だけ利益が計上され、これに対する税金は支払わなければならない。
売れない商品は資産計上されるが、資産価値が限りなく少ないものと資産価値があるものとのバランスを把握し、価値が減少したものは利益の状況に応じて適正な処理をする必要がある。
また在庫を長い期間残しておくと資産価値0(ゼロ)とみられてしまい、結果、債務超過になる恐れも。
適正な利益、適正な在庫のみ残すことにより、現状を把握し、資金を適正に配分することで、様々な商品構成を作り、販売の総合力を創っていく。
これにより独自力の強いものに配分でき、リスクの補完へ繋がる。